プログラム
- 6月4日(金) 受付:9:00
- -午前-
- 口頭発表・ポスター発表
- 大会長講演: 生島浩(福島大学人間発達文化学類教授)
- 口頭発表・ポスター発表
- 「リスク・ファミリーの臨床」
リスク・ファミリーの臨床とは,リスク・ファクターを消し去ることではない。葛藤を抱えながらも,きちんとガタガタして,必要なサポートを得られるようSOS支援することであろう。その特質は,加害者と被害者と呼ばれるに至った道筋を共に読み合わせ,支援もまた同時並行的に行われる必要性と困難性にある。
ランチョンセミナー(昼食付き): 講師 丹羽真一(福島県立医科大学医学部教授)
- -午後-
基調講演: 大渕憲一(東北大学院文学研究科教授) - 「家族と暴力−社会心理学の観点から」
なぜ,家族は傷つけ合うのか。人間の攻撃性と紛争解決に関する社会心理学的解析の専門家で犯罪心理学会前会長でもある大渕憲一先生から,家族と暴力を理解するための基礎理論について教えていただきます。 - 安藤久美子(国立精神神経センター精神保健研究所)
岡本 吉生(日本女子大学)
本間 博彰(宮城県子ども総合センター)
渋澤田鶴子(ニューヨーク大学)
指定討論:井上眞理子(京都女子大学) - 安藤久美子先生には精神鑑定,岡本吉生先生には家庭裁判所調査官,本間博彰先生には児童精神科医の経験から,そして,渋澤田鶴子先生にはアメリカからの報告をおうかがいし,「リスク・ファミリー」の著書もある井上眞理子先生には家族社会学の立場から討論に加わっていただきます。
- 交流会(郡山ビューホテルアネックス)
大会企画シンポジウムT: 家族臨床から「事件」を観る
- 6月5日(土) 受付9:00
- -午前-
大会企画シンポジウムU: 説き明かし・私の家族面接 - 中村伸一(中村心理療法研究室)
福山和女(ルーテル学院大学)
中釜洋子(東京大学)
司会:後藤雅博(新潟大学)
本大会の特別企画として,家族面接を学ぶためのDVDを制作します。セラピスト役である中村伸一先生には精神科医,福山和女先生には福祉臨床,中釜洋子先生には心理臨床の立場から「私の家族面接の理論と実際」について,監修者である後藤雅博先生の司会で説き明かしていただきます。 - -午後-
学会企画シンポジウム・自主シンポジウム・臨床報告(スーパービジョン付)
- 6月6日(日) 受付9:00/9:30〜16:00
- 大会ワークショップ (臨床心理士・精神科専門医の研修ポイントに対応)
- 1)家族面接入門
-
インストラクター: 中村伸一(中村心理療法研究室)中釜洋子(東京大学)
野末武義(明治学院大学) - 70名以内
- 個人面接の経験は多少あるが,複数の家族との合同面接をどのようにおこなっていったらよいか不安もあるといった方々のためのWSです。子どもの問題で来談した模擬家族のケースをもとに,面接はスタートします。3人のインストラクターが丁寧に介入法などの指導をHear-and-Nowで行います。臨床経験年数に関係なく,皆様のご参加をお待ちしております。
- 2)学校臨床における保護者・教師への支援
−システムズ・コンサルテーションの技法− -
講師: 大河原美以(東京学芸大学) - 学校臨床の場で,「援助者」への援助を効果的に行うためには,相談構造をシステミックに理解し,問題を維持しているコンテクストを把握し,そのコンテクストに介入する対話の技法が必要です。
「質問」という型によりコンサルテーション技法を定式化し,対話シナリオによるシナリオロールプレイを通して,また,実際に「いまここ」でシステムズコンサルテーションの実際を体験します。 - 3)家族心理教育:理論と実際
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講師: 後藤雅博(新潟大学) - 家族心理教育は知識・情報を伝える教育的部分と問題への対処を学ぶ部分の組み合わせからなる。統合失調症の家族支援から発展してきたが,他の広い領域で科学的な有効性が確かめられている。最近の潮流であるコラボレーションやリ・メンバリングに共通する点が多い。今回は,主としてアメリカの「EBPツールキット」および日本での「標準版家族心理教育」を中心に,その理論と実践を学ぶ。
- 4)医療ための家族の知識
-
講師: 葛西龍樹(福島県立医大)渡辺俊之(高崎健康福祉大学) - 医療スタッフは家族の構造・機能・歴史を理解し,家族を含めた治療システムをつくりあげたい。
第一部:家族の知識を家庭医の立場と精神科医の立場から説明。
第二部:これから医療の在り方と家族との協働についてフロアを交えてトーク。
第三部:事例についてそれぞれの立場からコメント。
事例提供者は,twatanabe@takasaki-u.ac.jpまでご連絡ください。 - 5)発達障害の家族ガイダンス−医学的理解とペアレント・トレーニング
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講師: 内山登紀夫(福島大学)中田洋二郎(立正大学) - 第一部:発達障害は脳機能のあり方が多数派と異なることが特徴です。子どもの支援方法を考える際に,脳機能の偏りを考慮した支援を考案するための方法について解説します。
第二部:家族支援の具体的方法としてのペアレントトレーニングの技法を学ぶとともに,保護者のカウンセリングあるいは学校や保育園・幼稚園での子どもの指導に役立つたくさんのヒントを参加者に与えます。 - 6)子ども虐待と家族支援
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講師: 近藤直司(山梨県立精神保健福祉センター)犬塚峰子(大正大学) - まず,児童虐待ケースの支援に求められる関係機関・職種のネットワーク支援のあり方について考えたい。この際,有効なネットワーク支援を展開するうえで,的確なアセスメントが必要であることを確認します。次に,虐待ケースの再発予防や家庭分離から再統合の過程で必要になる家族支援について取り上げます。さまざまな職種の方々にご参加いただきたいと思います。
- 7)家族臨床に役立つ認知行動療法
−統合失調症や境界性パーソナリティ障害の家族のために -
講師: 遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所)高橋規子(心理技術研究所) - 最近,一般に重症で治療が困難だと考えられてきた統合失調症の家族心理教育や,境界性パーソナリティ障害のための弁証法的行動療法家族スキル訓練プログラムなど,患者の再発再入院を減少させる効果が科学的に実証されている認知行動療法を応用した家族支援アプローチが注目されている。これら科学的根拠に基づく臨床(Evidence Based Practice:EBP)アプローチの理論と実際を紹介する。
- 8)訪問支援における家族との関わり
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講師: 西尾雅明(東北福祉大学総合福祉学部)梁田英麿(同大学せんだんホスピタル) - 50名以内
- 障害や問題を抱えた本人を在宅で支援するための家族へのアプローチは当然,アウトリーチ(訪問など積極的な介入)の形となることが少なくない。時には,家族自身への訪問や,家族からの緊急電話を受けることもある。施設の中ではなく,地域で当事者やその家族を支えるための工夫やノウハウについて,ACT(包括型地域生活支援プログラム)での活動例を中心にまとめたい。
- 9)家族支援における法と臨床−非行・DV・離婚・虐待の解決のために
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講師: 廣井亮一(立命館大学)岡本吉生(日本女子大学) - 非行,DV,虐待などの家族の問題に対処するには,法と臨床によるアプローチが求められる。家族の問題解決のための法と臨床の枠組みや効用と限界を解説したうえで,家族臨床における法的介入の要点や家族療法的な視点のかんどころを具体的な事例をもとに検討したい。非行,DV,虐待など,関係の深い事例がありましたら,気軽にご応募ください。
- 10)病院における家族支援
〜看護師が遭遇しやすい対応困難場面を取り上げて〜 -
講師: 畠山とも子(福島県立医科大学) - 30名以内
- 必ず一度は経験したことのある“対応の難しい”場面を取り上げます。経験のある方は必ず大きな学びができます。学生もヒントを得てください。家族看護の基本となる知識を踏まえて,どのような点に注意して関わる必要があるのか,患者・家族の関係性をどのように観察するのか,何がポイントになるのか,講義,事例検討,ロールプレイを通して豊富な学習をしていただきます。
- 11)家族の死に関わる臨床
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講師: 石井千賀子・福山和女(ルーテル学院大学) - 家族メンバーの死をどう体験するかは,遺族に大きな影響を及ぼす。家族の死に関わる臨床死生学の視点は,医療にとどまらず,福祉・心理・司法・教育等の分野でも重要な役割を果たしている。しかし,死に関わる悲嘆臨床には勇気がいる。リフレクティング・チーム・アプローチによるグループ・スーパーヴィジョンを通して,苦手意識に変化をつくりだす体験を,ともにしてみませんか。


